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漫画の原稿料 |
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漫画の認知度がさらに高まり皆様のお役に立てれば幸いです。
漫画は費用対効果の高いツールなので、小冊子や広告等にご活用いただけたら非常に
嬉しいです。 |
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■原稿料について
出版社によって異なりますが、漫画の原稿料は30年ほど前と
ほとんど変わっていません。
新人が雑誌で連載をスタートするときのモノクロ1ページ当たり
の原稿料が6,000~8,000円ほどです。
雑誌によっても異なりますがメジャー誌の基準がだいたいこの
程度です。
漫画雑誌は出版社の編集者が担当となって漫画家に依頼して制作
する場合もあれば、編集プロダクションといって出版社の下請け
がメインとなって制作する場合もあります。
編集プロダクションがかんでいると、ページ単価の制作費が
若干安くなることもあります。
ようするに編プロの手数料として原稿料が差し引かれるわけ
です。
ただし、原稿料の支払元が出版社となっていれば差し引かれる
こともなく、出版社の規定の料金が支払われます。
良心的な編集プロダクションです。
■ベテランの原稿料
新人から中堅となりベテランになると原稿料も上がっていき
ます。
しかし、中堅やベテラン作家になるには大変な工程があります。
つまり、人気のある作品を描き掲載が継続されてきたという実績
です。
漫画家の世界は、人気の出ない新人作家はすぐに消えて新たな
作家が登場してくるという、まさに弱肉強食の世界なのです。
そうした過当競争を勝ち抜いて中堅となりベテランとなっていく
わけですから、その実績に見合うだけの対価というわけです。
原稿料が10,000円になり20,000円になり
30,000円となりアップしていきます。
上限はどのくらいかわかりませんが、知るところでは
100,000円ほどでしょうか。
それ以上の漫画家もいるかもしれません。
■実際の制作費は20,000円ほどかかる
漫画家が描いた対価としての原稿料は、漫画雑誌1ページの
制作費ではありません。
実は、その1ページを制作するには、ふきだし文字のDTP制作や
デザイン制作などの費用も必要です。
さらに、編集費や漫画原稿とDTPなどを配置して印刷するための
データを制作する費用もあります。
また、全体を総括して高い水準を維持するディレクターも
関わってきます。
そうした諸々の費用が総合されれば、たとえ安い新人漫画家の
描く原稿であっても1ページの完全版下制作費は20,000円
ほど必要となります。
■単行本
出版社は漫画家の原稿料を決めるときに、単行本化してどれほど
利益が上がるかということも考慮しています。
単行本が一定部数売れる計算であれば、原稿料を上げても
出版社側はペイできるわけです。
漫画家の実績にはそうしたことも加味されます。
もちろん漫画家としても単行本が売れれば莫大な収入につながり
ます。
作家さんによっては億単位の収入があります。
非常に魅力的ですが、ほんの一握りの漫画家だと思ってくだ
さい。
■原稿料の支払い方法
原稿料は銀行への振込で行われ、通常は10%源泉されてき
ます。
つまり、当初の原稿料から1割差し引かれた金額が振り込まれる
わけです。
差し引かれた分は確定申告を行い税務署から返してもらいます。
面倒なことですが、国の定めでそうなっております。 |
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