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出版不況からの脱出

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出版不況からの脱出
出版不況と言う言葉が聞かれるようになって久しいが、はたして不況を脱することはできたのだろうか。街の本屋さんは姿がなくなり、自分自身が本を読む機会がめっきり減ってきた。この業界はどうなるのだろうか。また漫画との関わりは今後どのように変化していくのでしょうか。
漫画制作のための情報として活用して下さい。

目次
1.活字がメインの出版社の実情は苦しい
 1-1.かつての出版業界
 1-2.55年前の水準に回帰
2.電子化の波
 2-1.電子出版の伸び
 2-2.大手の業績に貢献する漫画
3.電子コミックの成長
 3-1.コミック誌の縮小と電子コミックの成長
 3-2.コミックへの依存
4.取次店や書店との付き合いの変化
 4-1.市場構造の変化
 4-2.情報端末の開発が三位一体を変えた
5. 出版業界の方向性
 5-1.紙に拘らない出版業
 5-2.デジタル化と流通の整備
活字がメインの出版社の実情は苦しい
かつての出版業界
現在の雑誌の販売部数は55年前の水準だそうです。日本が戦後の低迷期から経済復興を遂げ、高度経済成長を実現させんとするその時と同じということです。しかし、片や成長期であり、こちらは斜陽化した末の姿と考えて良いでしょう。

雑誌というのは広告が付いて採算が取れるように作るものです。つまり、企業のバックアップがあれば、雑誌そのものが売れなくても出版社としてはペイできるという算段です。

ようするに、広告は景気が良く利益のある企業が担当するわけですから、高度成長期には広告を付けて雑誌をバックアップする光家粋な企業がたくさん出てきたと考えてよいわけです。その好景気が続いて高度経済成長を実現したのがかつての日本経済でした。

ですから、当時は企業の景気も良く雑誌もどんどん出版され、企業も出版社も大いに儲かった時代だったのです。


55年前の水準に回帰
ところが、昨今の景気は低迷を続け、55年前の低水準に戻ったのです。とくに活字中心の出版社は苦しんでいます。小説や随筆など、活字の本は売れませんから出版社も青息吐息の状態です。しかし、そうした出版業界にあっても善戦しているのがコミックです。漫画だけは頑張っているのです。
電子化の波
電子出版の伸び
出版科学研究所の調べによると、書籍と雑誌はマイナスでも電子出版の伸びがあって全体を押し上げているとのことです。また、大手出版社3社の業績は、下がり続けてきた広告売り上げがプラスに反転し、デジタルと広告の増収で各社が増収増益となったそうです。

雑誌は日本の出版流通を支えてきました。その雑誌が96年をピークに急激に縮小してきました。そして、その縮小が出版業界の低迷さを顕著に表しているのです。


大手の業績に貢献する漫画
しかし、大手出版社は業績を反転しました。その背景にあるのは漫画でした。紙のコミックは減少したのですが、デジタルコミックが大きな伸びを見せ、さらに活字系の電子書籍も増益でした。ちなみに、コミックは電子が紙を上回りました。
電子コミックの成長
コミック誌の縮小と電子コミックの成長
電子コミックの成長は続いています。しかし、コミック誌は衰退しています。コミック全体で見れば「成長」ということになるでしょう。つまり、紙の縮小をデジタルで補足することによって成長が保てているということです。

こうしたデジタルが牽引する成長は当面続くものと考えます。大手3社の業績も、コミック誌の落ち込みを電子コミックがカバーしている状態です。ようするに、出版社が利益を上げようと思ったら電子コミック制作に進出すれば良いということです。


コミックへの依存
しかし、多くの出版社が同じ方向を向いたら、電子コミックの需要パイはさほど変化しないでしょうからそれなりに苦戦することは必定です。そうすれば、どうしても大手3社が勝者になるというわけで、それがわかっているから中小の出版社は舵を切れない。そんなところでしょうか。

ただ、電子コミックが成長を維持し、これからの出版業界を牽引するであろうことは予測できます。

経済成長期に出版業界を活気づけたのも漫画でしたし、こうした不況期から脱出するのも漫画ということになります。
取次店や書店との付き合いの変化
市場構造の変化
本の龍柱に大きく寄与してきたのが「取次店」の存在です。出版業界では「出版社」「取次店」「書店」を三位一体と呼んでいました。出版社が本を作り取次店を中継して全国各署の書店に本を並べます。こうして私たちは本の買うことができていたのです。

しかし、アマゾンなどの登場でそうした仕組みが変わろうとしています。これまでは出版社と取次店、書店が利益を上手く分配していましたが、市場構造に変化が生まれたのです。出版社から直接消費者に本が届けられることも容易になり、さらに電子書籍化したことで紙の本が存在しなくなりデータだけが読者に届けられるようになりました。


情報端末の開発が三位一体を変えた
さらに、情報を受け取る端末の開発によって、私たちはパソコンやスマホなどで様々な情報を容易に入手することができるようになりました。そうした情報に接する時間が長くなることで活字離れが促進され、ますます本に接する時間が少なくなったのです。

こうした要因が重なって、紙の本の文化が変容してきました。全国から多くの書店が姿を消し、本の取次店も変化を求められています。
 出版業界の方向性
紙に拘らない出版業
これらかの出版業は紙の本に拘らないことがひとつのキーワードになるでしょう。「紙」を扱うから「出版」なのに紙に拘らないことで活路を見出すのです。

とくに電子書籍と漫画を上手に活用することでしょう。コミックを扱うことで広告収入に繋げることができます。工夫次第で利益は確保できるはずです。


デジタル化と流通の整備
デジタルは紙の印刷や製本に要する費用が大幅に削減できるので、コスタパフォーマンスに非常に長けています。制作経費が少なければ電子書籍も安価で提供できるわけですから、あとは流通を如何に整備するかの問題だけでしょう。
参考ページ→
 最近の漫画事情
 漫画と出版業界の昨今
 出版不況からの脱出
 
 とんぼスタジオの漫画制作費
 とんぼスタジオの制作付属情報
 印税
 社史漫画制作のメリット
 
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