カンヅメ |
週刊誌や月刊誌などの締め切りが近いときに、出版社は原稿が完成されるまで漫画家を拘束することがあります。これを「カンヅメ」と呼び業界用語です。漫画に限らず、小説などの文筆の世界にも「カンヅメ」はあります。 締め切りまでに原稿が仕上がらないと、雑誌に白が出てしまい発行することができません。そうした事態を避けるために漫画家を拘束するのです。 漫画家の原稿が完成するとその原稿に文字を入れ印刷にかけるのですが、雑誌発行のために印刷工程には時間の制約があり、ある一定の時間までに入稿しないと書店に並ぶ時間までに間に合わなくなってしまいます。 雑誌というのは何月何日発行と決まっているので、その発行日には書店に並んでいなければなりません。そのために、原稿の制作が遅れている漫画家やよく原稿を落とす作家さんを「カンヅメ」にするのです。 自宅にカンヅメにされたり、作家さんによっては出版社内にカンヅメされて執筆させられるケースもあります。 編集者が付きっ切りで見張っているので、勝手に外出したり休憩することもできません。 |
参考ページ→ 上質な漫画は編集者と漫画家の良好な関係から生まれる 漫画と出版業界の昨今 |
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