広告マンガについて
雑誌で活躍している漫画家には様々な経験と知識があります。実際に漫画を描いている方や編集者やデザイナーのために漫画家が役に立つ情報を教えます。ご参考になれば幸いです。
目次 | |
1.広告マンガとは 1-1.広告マンガの名称 2.「漫画」と「広告マンガ」の違い 2-1.広告マンガの描き方 2-2.漫画は作者の思い入れの強いメッセージ 2-3.広告マンガは漫画スタイルの広告 3.広告マンガには制約がある 3-1.広告マンガの難しい部分 4.広告マンガの将来 |
|
広告マンガとは 広告にも漫画を活用するケースが多くなってきました。その活用範囲は多岐に渡り、小冊子や広告チラシなど様々な使われ方をしています。また、Web上にも漫画が盛んに使われるようになってきました。このように、広告目的に描かれている漫画を「広告マンガ」と呼んでいます。 ■広告マンガの名称 この名称はわりと新しく、誰がいつから使ったのか定かではありませんが幅広く定着しているように思います。ただ、漫画を広告に使用するケースは以前からありましたが、「広告マンガ」という名称が定着し広く使われるようになったのは2000年になってからでしょうか。 「漫画」と「広告マンガ」の違い 一般的に「漫画」といえば漫画雑誌に掲載されている「漫画」のことです。ストーリーがあり、読者を楽しませたり感動させてくれます。長編漫画だったり短編だったり、またスポーツ物や探偵物やギャグもあります。実に様々なジャンルが存在します。 ■広告マンガの描き方 一方、「広告マンガ」にもストーリーがあり様々な描き方があります。シリアスな描き方だったりギャグタッチだったりします。見た目には「漫画」も「広告マンガ」も同じです。しかし、「漫画」と「広告マンガ」には大きな違いがあります。 ■漫画は作者の思い入れの強いメッセージ まず「漫画」を制作する目的は、いかにして読者を感動させたり楽しませることができるかということです。 この漫画で読者を感動させたい。こんな新しい発見を読者に提供し共感して欲しい。こんな未来があれば我々人類はどう生きてゆけばよいのかを考えてほしい。そうした様々な材料に対して、作者の考え方や感じ方を訴えるわけです。 その作者の意図に対して読者はどう応えてくれるのか。描く側と受け手側の感情のぶつかり合い。これが「漫画」なのです。つまり、「漫画」とは作者の思い入れの強いメッセージです。 ■広告マンガは漫画スタイルの広告 これに対して、「広告マンガ」は作者の思い入れを極力排除し、商品などの販売目的に特化した「漫画スタイルの広告」なのです。したがって、ストーリーを使い漫画の表現方法を採用してはいても、雑誌に掲載されている漫画とは制作する目的が全く異なるわけです。 では、「広告マンガ」の方が制作しやすいかというと決してそうではありません。目的がはっきりしているわけですから、それから逸脱してはいけません。雑誌の漫画であれば作者の思い通りに制作してもよいですが、「広告マンガ」にはいくつか制約があるのです。 広告マンガには制約がある まず、内容が暗くてはいけません。商品をアピールするのに陰湿で暗い描き方は絶対にダメです。明るく楽しい描き方で、読者に「これ欲しい」と思ってもらえるようでなければいけません。 当然、登場人物も明るいキャラであり、読者と同じ立場のキャラでなければなりません。また、商品の特徴を分かりやすく明確に紹介することです。 ■広告マンガの難しい部分 漫画のテクニックを駆使して商品売り上げに貢献しようというわけですから、「広告マンガ」は難しい部分が多々あります。漫画家が自分で描きたい漫画を描くのではなく、クライアントさんと相談しながら広告として構成やデザインなども進めていくわけです。 広告マンガの将来 漫画は広告媒体として非常にメリットがあると認知されているので、活用範囲は今後さらに広がる可能性が十分にあります。実写にするよりかなり低コストで制作できることも要因でしょう。 |
|
「漫画」とは 漫画の原稿料 漫画家のアシスタント 漫画原稿持ち込み 漫画家が使う1円玉 漫画家という職業 漫画家はよく手を洗う 彩色は2本の筆で 漫画とアニメについて 広告マンガについて ペン軸を短くする |
〒178-0062
東京都練馬区大泉町1-15-7
TEL.03-6760-0230
FAX.03-5934-3855