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漫画制作がどのように進行し、どのように完成していくのかをご紹介します。 レベルの高い漫画を作成するための手順をプロの漫画家が説明いたします。 漫画制作にお役立て下さい。 また、漫画を描いていただきたい方のご参考になれば幸いです。 |
項目 |
1.プロットを作る 2.シナリオ作成 3.絵コンテ作成 4.下描き 5.人物ペン入れ 6.背景画 7.仕上げ 8.完成 まとめ |
1.プロットを作る どのような物語を描くかという大まかな構成から始めます。 たとえば、スポーツ物なのか恋愛物なのか時代劇なのかという、ご自分が描きたい分野があると思います。 その分野のどの部分が描きたいかを絞っていきます。 たとえば、様々なスポーツの中で野球を描くとしましょう。 さらに野球の中のメジャーリーグを描きたい。 メジャーに挑戦する日本人選手を描きたい。 選手のポジションはピッチャー。 では、どのような内容を描きたいのでしょうか。 日本のプロ野球で海外FA権を獲得する前にメジャーに挑戦したい。 しかし、様々な軋轢がある。 それを乗り越えてメジャー球団と契約する。 メジャーに挑戦し成功する。 このようにプロットを作るところから漫画制作がスタートします。 取材が必要なら取材します。 項目に戻る |
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2.シナリオ作成 プロットをベースにしてシナリオを書きます。 漫画にはフキダシがあって登場人物のセリフが入ります。 そのセリフと状況設定が分かるように書くと良いでしょう。 シナリオの書き方に定法はありません。 ご自分で漫画を描くのであれば、ご自分が分かるように書かれていれば良いと思います。 ただし、作ったシナリオを他の漫画家さんに描いていただく場合には、相手に判るように書いてください。 私の場合は、ラジオドラマに使う台本のように書いています。 読者が読み易いように考えてシナリオを書きましょう。 無駄なエピソードを入れたり無意味な小道具を出したりしてはいけません。 どのように物語を作れば読者に共感してもらえるかを考えて作って下さい。 項目に戻る |
3.絵コンテ作成 シナリオを元に、絵コンテというラフを作成します。 大雑把なコマ割りと人物の配置、セリフが入っている状態を「絵コンテ」といいます。 商業誌は厳格にページ数が決まっているので、ページ数にきちんと収まるように絵コンテを作成します。 実際に絵コンテを描いてみると、ページ数が不足していることがあります。 また、ページ数がオーバーしていることもよくあります。 その場合は、コマの大きさを調整したり、あるいは必要のないコマを削除したりしてページを調整します。 同人誌の場合でも、印刷するためのページ数は決まっているので、ページの調整は重要な作業となります。 項目に戻る |
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4.下描き 絵コンテを作ったら下描きに入ります。 原稿用紙に鉛筆で人物やフキダシ、セリフ、書き文字などを丁寧に書いていきます。 人物は表情や動きなどがはっきりとわかるように、ペン入れするときに描きやすいように書き入れます。 この作業は、パソコンで描く場合も同じです。 下層のレイヤーに下描きを入れ、上層レイヤーでペン入れをします。 下描きで注意することは、登場する人物を誰が見ても同一であると分かるように描くことです。 主人公は主人公の顔で、脇役は脇役の顔で描いてください。 身長も同じように描きましょう。 下描きの段階でいい加減に描いてしまうと、ペン入れの段階で修正することはかなり困難です。 したがって、下描きの線はとても重要です。 項目に戻る |
5.人物ペン入れ 下描きの上からペンで人物の線を描いていきます。 使用するペン先には数種類あるので、ご自分に適したペン先を使います。 線に強弱を付けて描いたり細い線で描いたりと、個性が出るところです。 目の描き方は漫画家さんによって様々です。 ご自分の描き方を見つけて下さい。 項目に戻る |
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6.背景画 人物のペン入れが済んだら背景に絵を入れます。 それぞれのコマによって背景を工夫して下さい。 建物や人物の近くの建築物などは描くのが大変ですが、漫画は人物だけではなく背景画も漫画の一部なのでしっかりと描きましょう。 背景には人物の心情に合わせた心理描写も描きます。 また、スピード線や集中線も背景画です。 商業誌に掲載を始めたことはご自身ひとりですべてを担当すると思います。 そのうち忙しくなって掲載誌が増えてくると、アシスタントを使わないと締め切りに間に合わなくなってきます。 そうすると、ご自分は人物のペン入れまでを担当し、背景画や仕上げなどをアシスタントに任せるようになります。 パソコンで描くときには、背景画を別作業で作成し、人物を描いたコマの中に完成した背景画を合成させて原稿を完成させていきます。 カラー漫画なら着色します。 項目に戻る |
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7.仕上げ 漫画を描くと線がコマの外にはみ出すものです。 はみ出した線をポスターカラーの白などで隠します。 また、ベタを入れて黒い面積を埋めていきます。 こうした作業が「仕上げ」です. 仕上げには、その他スクリーントーンを貼ったり、ベタの空間にポスターカラーの白で雪を降らせたりします。 カラー漫画なら着色します。 項目に戻る |
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8.完成 こうして漫画制作が完了します。 すべてのページを揃えて、ページ数が合っているかどうか確認します。 さらに、描いた漫画にミスがないかどうかも確認します。 人物画のチェック、背景画のチェック、仕上げのチェックを行います。 ミスがあったら修正しましょう。 こうした確認作業と修正作業が済んだら完成です。 パソコンで描いたら、相手方に渡す際のデータを再確認しましょう。 保存形式と解像度がご依頼された条件に合致しているかを確認します。 これですべての漫画制作が終了です。 項目に戻る |
まとめ |
制作行程ごとの手順をご紹介しました。 一番大事なことはスタートの段階です。 プロットを作りシナリオを書く段階で、この漫画が成功するか否かが決まります。 どんなに絵が上手くても、どんなに背景画が上手くても、物語がつまらなかったらこの漫画は失敗だということです。 「漫画制作の手順」が、面白くて良い漫画を描くための一助となれば幸いです。 また、漫画を描いてほしい方にとって、このページがご依頼の際のお役に立てれば嬉しいです。 項目に戻る |
参考ページ→ 漫画制作の商品紹介 広告に漫画を使う 広告マンガ制作のチェックポイント 社史漫画制作 とんぼスタジオの漫画制作費 制作費が安い理由 漫画の活用とアドバイス 漫画制作で絶対に必要な版面の決定 社史漫画制作のメリット 市販紙全体寸法 あなたの文書を漫画で描く 漫画の描き方講座について 漫画の描き方講座(1) 漫画の描き方講座(2) 漫画の描き方講座(3) 漫画の描き方講座(4) 漫画の描き方講座(5) |
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