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漫画を制作し印刷するまで、業界で使われる専門用語の知識は必須です。 打ち合わせの段階から完成まで、専門用語は頻繁に使われます。 そうした用語を詳しく解説いたします。 ぜひお役立て下さい。 |
劇画 |
項目 |
1.劇画とは 2.青年向け漫画 3.ハードボイルド |
●劇画とは 漫画のスタイルに「劇画」という描き方があります。 人物の表情をリアルなペンタッチで描いています。 こうした画風を「劇画」と命名したのは、漫画家辰巳ヨシヒロでした。 1957(昭和32)年、名古屋の貸本出版社「セントラル文庫」漫画短編集に辰巳の「幽霊タクシー」が掲載され、トビラに「劇画」という文字が使われたのが最初でした。 その後、辰巳は「劇画」という名称を好んで使うようになったようです。 項目に戻る ●青年向け漫画 「劇画」が登場する以前の漫画は、ディズニーのような丸っこい線で人物を描いていました。 対象も子供向けがメインでした。 これに対して、辰巳たちは青年向けの漫画を描こうということで、丸っこい人物画をリアルなペンタッチで描くことにしたようです。 子ども漫画とは一線を画したいという意図があったのでしょう。 劇画のリアルな画風は主に貸本漫画で流通しました。 読者は労働者階級の若者たちがメインでした。 辰巳たち劇画工房の描き手たちも、読者と同じ階層の若者たちだったのです。 項目に戻る ●ハードボイルド 内容はハードボイルド小説のようなアクション物が多かったと思います。 拳銃が出てきて、リアルだが暗い印象がありました。 私も当時の劇画の単行本を所蔵していますが、人物の表情が暗いです。 「劇画工房」というのは、1959年に辰巳が中心となって結成された劇画制作集団です。佐藤まさあきらがいました。 項目に戻る |
参考ページ→ 著作権 原作 主人公 ヒーロー ヒロイン 劇画 シリアス 書き下ろし |
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