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プロが教える「漫画の描き方の基本」です。 制作依頼やご自身で描いてみようと思っている方はぜひ参考にして下さい。 |
描き方の項目 |
●描き方講座1 (1)ストーリー作り ●描き方講座2 (2)キャラクター作り ●描き方講座3 (3)絵コンテ (4)下描き (5)ペン入れ (6)仕上げ (7)完成 ●描き方講座4 道具について1 ●描き方講座5 道具について2 |
描き方講座3 |
(3)絵コンテ 「絵コンテ」を「ネーム」ともいいます。 ノートなどにコマ割りのラフを描きます。 ストーリーをコマに割って絵のラフを描くことで、マンガらしくなってきます。 この場合、あまりページ数にこだわらず、自由に描いてみると良いでしょう。 自分の描きたいことを描く。これが大事です。 細かいことにこだわり過ぎると全体の構成が上手くできません。 あとは少しずつ手を加えて納得のいく「絵コンテ」を作れば良いのです。 作った「絵コンテ」を修正していきます。 次の作業では、内容もさることながら決められてページ数の条件に合わせるようにします。 マンガ賞などに応募する場合は、当然ですがすべて自分で作業します。 ところが、編集者と打ち合わせする場合には、この最初の絵コンテの段階から行うこともあります。 この際には、事前に自分で「絵コンテ」を手直しをして編集者と打ち合わせを行っても良いでしょう。 通常、絵コンテの段階では細かく絵を描き込みません。 したがって、顔の表情もアバウトで結構ですし、背景などは入れなくても良いでしょう。 |
(4)下描き 「絵コンテ」が完成したら、次にその「絵コンテ」にしたがって原稿用紙に鉛筆で下描きをしていきます。 今度は人物の表情もきちんと描きます。 ペン入れはこの下描きの鉛筆線をなぞって行うので、下描きの線は慎重に描きましょう。 線がはみ出したりしたら、消しゴムで消しながら気に入るまで何度でも描き込みます。 個人的には、この下描きの段階が漫画の制作過程の中で一番好きです。 ひとつだけ注意点があります。 それは鉛筆で強く描きすぎないことです。 下描きの線はペン入れが済んで乾いたら消しゴムで消すわけです。 その際に、鉛筆の線画強すぎるとうまく消すことができません。 そこで、「B」か「2B」の柔らかめの鉛筆を用い、なるべく力を入れず下描きをするようにしましょう。 |
(5) ペン入れ 通常は、墨汁や黒のインクをペンに付けて描きます。 これでなければいけないという決まりはありませんが、多くの漫画家は「墨汁」や「黒インク」を使っています。 黒インクには「製図用インク」を用いることが多いでしょう。 ただし、色原稿を描く際の下絵の線画に墨汁や製図用インクを用いると滲んでしまいます。 そこで、色原稿用には「証券用インク」を用いると便利です。 「証券用インク」は筆に水分を含んでも滲むことはなく、多くの漫画家は証券用を使っています。 ペンは、「Gペン」や「かぶらペン」が多いようですが、ミリペンを使う方も大勢います。 なので、様々な画材を使ってみてご自分に合うモノを見つけて下さい。 ペンは作家の持ち味や個性にもつながるので、画材選びは大切です。 描き他の手順として、まずペンで人物を描き、インクが乾いたら背景画を入れていきます。 ところで、売れっ子の漫画家さんがアシスタントを使われるときには、ご自分で人物のペン入れを済ませて、その原稿をアシスタントに渡します。このとき、漫画家さんはアシスタントに背景などの指定をします。 そして、アシスタントはペン入れの済んだ原稿に指定された背景を描き、ベタを入れてはみ出し線を修正してスクリーントーンを貼り付けます。 |
(6)仕上げ インクがすべて乾いたのを確認、消しゴムで鉛筆線を消します。 多くの漫画家さんはドライヤーで強制的に原稿を乾かしてしまいます。 自然に乾くまで悠長に待っている時間的余裕はないのです。 墨ベタは毛筆に墨汁を付けて黒く塗りつぶします。 そして、コマからはみ出したりした線をポスターカラーの白で消します。 次に、スクリーントーンを張り込んでいきます。 スクリーントーンの貼り方には経験が必要です。 何度もやっているうちに上手く貼れるようになってきます。 カッターで切るときに間違って原稿まで深く切ってしまうことがあります。 こうした経験を経て仕上げも上達していきます。 |
(7)完成 仕上がった原稿をチェックし、修正箇所があれば修正します。 そして、すべての修正が終われば完了です。 |
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参考ページ→ 漫画制作の手順 |
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